

2010 - 02

読者の皆様へ
3月初めに開催される東京ビッグサイトでのFC、PV、バッテリーの国際展示会に合わせ、今年もセミナーを開催いたします。今年のメインテーマは「e-モビリティ、電気自動車」で、ドイツのパイロットプロジェクトも紹介いたします。詳細は「ニュース」をご覧願います。
2月初めにはドイツとフランスとの間で電気自動車用充電プラグの統一規格に関し、話し合いがもたれたというニュースが流れましたが、NRW州も、ケルン市でフォードとの実証実験をスタートさせるなど積極的に取り組んでおります。では、“お楽しみ”下さい。
株式会社エヌ・アール・ダブリュージャパン
代表取締役社長 ゲオルグ・K・ロエル
3月3日~5日に東京ビッグサイトで開催される「国際二次電池展、国際水素・燃料電池展、国際太陽電池展」に合わせ弊社およびNRW.INVEST社主催にてセミナーを開催します。セミナーでは電気自動車、バッテリー、燃料電池を中心にe-モビリティ・モデル地域に選ばれたドイツNRW州における最新動向と技術開発、また自動車産業からも講演者をお迎えしています。
「EV/FCVが世界の自動車産業にもたらす意義と挑戦 -パワートレイン、バッテリー・燃料電池とインフラ整備」
日時:2010年3月4日(木) 10:00-18:30 (交流会:17:00-18:30)
会場:東京ベイ有明ワシントンホテル 3F 「アイリス」
参加費:無料
詳細&申し込みhttp://www.nrw.co.jp/service/seminare_jp/
なお、「国際二次電池展」にも出展しますので、是非お立ちより願います。
https://www.r-expo.jp/exhiSearch/BJ/jp/exhibitor_list.php
https://www.r-expo.jp/exhiSearch/BJ/jp/search_detail.php?id=1257
出展者名:ドイツNRW.INVEST
ブース番号:東3ホール 16-40
また「国際水素・燃料電池展」にはNRW州経済エネルギー省傘下のエネルギー・エージェンシーNRWが今回で3回目の出展をします。
ブース番号:東2ホール FC1-5
詳細
ケルン市は、プロジェクトパートナーであるフォード、ラインエネルギー社、デュイスブルク・エッセン大学とともにドイツ政府が実施するバッテリー電気車両及びインフラのテストプロジェクト「colognE-mobil」を実施する。同プロジェクトは2010年第一四半期からスタート。e-モビリティを日常生活のあらゆる観点から評価する広範囲にわたるフィールドテストを行う。まずはフォードの「トランジットコネクトBEV」(電気自動車仕様の商用車:市内の配達・輸送車として使用)の試験、並びに必要となるインフラのテストを主に行う予定だ。
「colognE-mobil」プロジェクトの役割分担
<フォード>
10台のトランジットコネクトBEV車を特定の企業を対象に提供し、加えて、ほぼ無騒音・無排ガスの電気自動車の運用と顧客評価も担当。フォードトランジットコネクトBEV車(バン7台、小型トラック1台、小型シャトルバス2台)はケルン市内で配達・輸送車両として使用される。
<ラインエネルギー社>
二酸化炭素ニュートラルなエネルギーを車両に供給する。主に「燃料としての電気」及び関連するインフラ・顧客製品開発を担当する。
<ケルン市>
e-モビリティの市内交通統合を担当。主にケルン市が掲げる気候・騒音削減目標に対し、e-モビリティが与える影響、並びにほぼ無音の電気自動車の市内交通における安全性について評価する。
<デュイスブルク・エッセン大学>
理論的基礎づけを担当。具体的には、バッテリーや他のコンポーネントのシミュレーションを実施し、ケルン市のテスト結果をラインルール地方全体に反映させる。従来のガソリン車の利用者が電気自動車にいかに反応するかを広範囲に評価する消費者テストと市場リサーチの結果を参考にする。調査結果をもとにe-モビリティ地域の今後の電気供給インフラのあるべき姿を考案する。特に、バッテリーの寿命、車の日常的利用における充電・放電サイクル、電気自動車や充電ステーションに対する運転者あるいは一般市民の受入れ度合い、さらには交通安全性が重要テーマとなる。
「NRW州モバイルフューチャー:eモビリティ」をコンペのテーマに、22のプロジェクト案を選定した。
トーベンNRW州経済大臣は、「革新的プロジェクトを助成していきたい。そしてe-モビリティに関連するクラスター「自動車NRW(Automotive.NRW)」と「エネルギー地域NRW(EnergieRegion.NRW)」に最大の付加価値がもたらされることを願う。NRW州政府は2020年までに最低25万台の電気駆動車両を州内に投入する目標を掲げている。この度の革新的プロジェクトは、目標達成に重要な役割を果たす。電気自動車は大気汚染の問題を解決し、騒音低減につながる」と述べている。
クラスター「自動車NRW」及び「エネルギー地域NRW」は多国籍企業、中小企業、研究機関から構成されている。クラスターがあることでNRW州はe-モビリティの先駆的コンセプトを実現させる格好の拠点となっている。クラスターにはe-モビリティのバリューチェーン全体を網羅する企業、協会、大学、研究機関が参画しており、州政府クラスター政策とEU助成プログラム「NRW - ターゲット2」の支援を受けている。
コンペに合計54のプロジェクト案の応募があり、産学界の専門家からなる独立審査委員会が22のプロジェクト案を助成候補として選出した。内容は、電気自動車の航続距離を延長させるレンジエクステンダー・モジュールの設計、リチウムイオン蓄電池の安全性を高めるセパレータフィルムの開発、また新しい電気小型トラックのコンセプト等と、広範囲にわたっている。さらに、電気自動車が車両やコンポーネントメーカーのビジネスにどのような影響を与えるかについても調査される。
選定された プロジェクト案のリスト及び詳細情報:
www.wirtschaft.nrw.de/2000/2100/2120/201001/1001221/index.php www.ziel2.nrw.de.
関連情報: www.energieregion.nrw.de www.autocluster.nrw.de
2010年1月のNRW.ifo景況感指数は改善された。アンケートに回答した企業は取引状況が12月よりも持ち直していると判断した。また、今後6カ月の動向については慎重ながらも楽観的に見ている。
製造業の景況感はもはや過去15ヵ月ほど低調ではない。製造業各社はさらなる需要の増加を受けて、取引の現況を前回よりもややプラスに評価しており、今後6カ月の見通しについてもはっきりと明るい見方を示している。
建設業の景況感は12月よりも改善した。企業は現況を低調とは考えておらず、今後の動向についても過去数カ月のように悲観的に見てはいない。
小売業の1月の景況感指数も同様に著しく上昇した。企業の現況はもはや昨年末のように厳しい状況ではなく、今後の見通しについてもマイナスの評価をする企業は少なくなった。卸業に限っては景況感がやや悪化した。取引見込みの懐疑的な見方は幾分和らいだが、現況評価は前回よりもさらに厳しかった。
NRW州の景況感指数(指数:2000年=100 季節要因調整済) 出典:ifo景況感調査
| 月/年 | 01/09 | 02/09 | 03/09 | 04/09 | 05/09 | 06/09 | 07/09 | 08/09 | 09/09 | 10/09 | 11/09 | 12/09 | 01/10 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 景況感指数 | 80.4 | 80.9 | 79.4 | 81.2 | 81.6 | 84.8 | 85.9 | 88.8 | 90.0 | 90.9 | 94.2 | 94.0 | 95.5 |
| 現況 | 85.9 | 83.7 | 81.0 | 81.9 | 80.3 | 80.3 | 82.5 | 85.4 | 84.7 | 87.6 | 90.0 | 90.5 | 92.2 |
| 期待指数 | 75.2 | 78.1 | 77.8 | 80.5 | 83.0 | 89.5 | 89.4 | 92.2 | 95.5 | 94.3 | 98.5 | 97.7 | 98.8 |
NRW州の景況感指数 2010年1月 (指数:2000年=100 季節要因調整済)

対象:製造業、建設業、卸および小売業
出典:ifo景況感調査
NRW州イニシアティブ「ルールロジスティクス効率化クラスター(Effizienz-Cluster Logistik Ruhr)」がドイツ連邦教育研究省の最先端クラスターコンペで、見事優勝を果たした。ヨーロッパ屈指のロジスティクス拠点、ルール大都市圏のロジスティクス研究に今後5年間で1億600万ユーロの資金が投入される。今後、4000人を超える雇用が生まれると期待されている。
連邦政府は4000万ユーロの助成金を拠出し、さらに参画したロジスティクス企業が6600万ユーロの資金を提供する。ピンクヴァルトNRW州イノベーション省大臣は、「ロジスティクスはNRW州で雇用を生み出してくれる重要産業の一つ。 今回の決定はルール大都市圏に計り知れない効果をもたらす」と述べた。プロジェクト並びにプロジェクト開発を通して、2015年までに20億ユーロを超える市場ポテンシャルが生まれる。
NRW州のロジスティクスクラスターには124企業と18研究・教育機関が参画している。クラスターの中核はドルトムント(フラウンホーファーIML研究所、フラウンホーファーISST研究所、ドルトムント工科大学)、並びにデュイスブルク(デュイスブルク・エッセン大学のロジスティクス交通センター)である。さらにラインマインのヨーロッパビジネススクールも参画している。コンペ審査委員は、NRW州ロジスティクスクラスターが有する高レベルの若手人材育成、明確な研究戦略、実用的技術開発及び国際協力を高く評価した。
ルール大都市圏では 5000社を超えるロジスティクス企業が16万人を超える雇用を創出している。ドイツやヨーロッパの重要市場に近いこと、整備されたインフラと強力な産業基盤を持つこと、さらに専門教育を受けた労働力、魅力的な事業用地、並びに大学研究機関が集積していることが有利に働いている。
詳細情報: www.innovation.nrw.de
4年前のE.ON社エネルギー研究センター設立を皮切りに、現時点までNRW州には合計21の最先端研究所が設けられた。ピンクヴァルト大臣は、「同センターの設立は重要であった。企業が再び熱心に研究開発に取り組み始めたというシグナルを発信できたことが大きい。」と述べている。また「NRW州が他の国内外の競争相手に競り勝って、企業のパートナーとして選ばれたこと自体、研究拠点としての強みを如実に示すもの」と加えた。
アーヘン工科大学に設立されたE.ON社エネルギー研究センターでは、100人を超えるスタッフが再生可能エネルギー、エネルギー効率、省エネ等のテーマと取り組んでいる。5人の教授のうち2人はアーヘン工科大学から、残りの3人はそれぞれチューリッヒ工科大学、ベルリン工科大学及びサウスカロライナ大学から来ており、60人を超える学生が博士号の取得に取り組んでいる。E.ON社は、運営費用として設立から最初の10年間で総額4000万ユーロを投資する。一方、NRW州政府は現在建設中のセンター新築費用に約2500万ヨーロを捻出する。さらに同センターの研究パートナーが1000万ユーロの資金を提供することになっている。
添付: 21の新研究所リスト (2006年-2010年)
| 名称 | 地域 | 主たる投資企業・機関 | ||
| 1 | E.ONエネルギー研究センター | アーヘン | 2006年1月 | E.ON社 |
| 2 | ライフサイエンス・イノベーションプラットフォーム | ドルトムント | 2006年1月 | マックスプランク協会 |
| 3 | 産業バイオテクノロジークラスター 2021 (CLIB 2021) | デュッセルドルフ | 2006年9月 | バイエル社、コグニス社、デグサ社、ヘンケル社、ランクセス社、中小バイオテック企業 |
| 4 | 核エネルギー安全研究所 | アーヘン/ユーリッヒ | 2006年12月 | RWE社 |
| 5 | サイエンス・ツー・ビジネスセンターバイオ(Science-to-Business Center Bio) | マール | 2007年3月 | エボニック社 |
| 6 | 腫瘍最先端センター | ケルン/ボン | 2007年3月 | ドイツ癌支援協会 |
| 7 | 最先端材料シミュレーション学際センター(ICAM) | ボーフム | 2007年4月 | ティッセンクルップ社 |
| 8 | マックスプランク加齢生物学研究所 | ケルン | 2007年7月 | マックスプランク協会 |
| 9 | 触媒作用センター | アーヘン | 2007年9月 | バイエル社 |
| 10 | 認知ロボット工学研究 | ビーレフェルト | 2007年10月 | ホンダ |
| 11 | 火力発電技術 | アーヘン/ボーフム/ドルトムント/デュイスブルク | 2007年10月 | 日立 |
| 12 | 加齢学研究エクセレンスクラスター | ケルン | 2007年10月 | 連邦加齢研究エクセレンスイニシアチブ |
| 13 | 医療研究協力 | ケルン | 2008年3月 | バイエルヘルスケア社 |
| 14 | 臨床研究戦略パートナーシップ | アーヘン/マーストリッヒ | 2008年4月 | フィリップス社 |
| 15 | フラウンホーファー・生産技術イノベーションクラスター | アーヘン | 2008年4月 | フラウンホーファー協会 |
| 16 | ダイレクト・マニュファクチャリングセンター | パーダーボルン | 2008年6月 | ボーイング社 |
| 17 | エネルギー経済研究所 | ケルン | 2008年9月 | E.ON社及び RWE社 |
| 18 | リードディスカバリーセンター (Lead Discovery Center) |
ドルトムント | 2008年10月 | マックスプランク協会 |
| 19 | 国立神経変性疾患センター (DZNE) |
ボン | 2009年6月 | ヘルツホルム協会 |
| 20 | 欧州プロテイン研究センター | ボーフム | 2009年12月 | ボーフム大学 |
| 21 | ルールロジスティクス | ルール地域 | 2010年1月 | 124企業及び18研究・教育機関 |

田中教授(左)NRW州リュトガース首相(右)
日本有数の宇宙物理学者で世界でも高く評価されている田中教授は、天体物理学、殊にX線天文学の発展に大きな役割を果たしてきた。また田中氏は長年にわたり、日本とドイツ、とりわけ日本とNRW州との学術交流に尽力しており、これが評価され、1月にNRW州功労賞を受賞した。
田中氏は日本最大の研究振興機関、日本学術振興会(JSPS)のボン研究連絡センター設立に貢献し、13年間センター長として活躍。また日独間の相互理解、並びに学術交流強化、特に両国間の若手研究者の育成をはかってきた。具体的には、ドイツ語圏日本学術振興会研究者同窓会(JSPS-Club)を設立し、毎年シンポジウムを開催している。また日本学術振興会(JSPS)、ドイツ学術交流会(DAAD)、ドイツ研究振興会(DFG)及びアレキサンダー・フォン・フンボルト財団による新しい交流・奨学金プログラムも立ち上がった。さらに、2006年にはミュンスター大学と名古屋大学間の日独共同大学院プログラム、並びに日独ラウンドテーブルも設置された。



